DJ Spooky! | 2006年03月01日
RAPをよりよく聞かせる為に「トラック」といわれる物が存在する。
それは楽曲であり、創造物であり、アイデアの固まりである...
ブレイクダンスがNEW YORKで盛り上がるころは
「ブレイクビーツ」と呼ばれるDJのスタイルがあった...
これは楽曲のブレイク、つまり間奏の部分を2枚のレコードを使い繰り返し(ループ)続けたもの...
そして、そのブレイクビーツに合わせて歌いだしたのがRAPである。
もちろん、それとは違いきちんと作曲をして歌っていた人々もいるが
上記の方法がお手軽であるのは言うまでもない。
これで「自分もラッパーだ!」と思ったら、当然たくさんの人々に聞いてほしい...
ループしたものに合わせて歌ったものをレコードにしたい、つまり、レコード会社との契約となる。
しかし、この手法(サンプリング)は「著作権の侵害ではないか?」と気づいた奴がいる...
つまり、黙って使う訳だから、アーティストが「んだよ、おれの曲黙ってつかいやがって」...と。
まっ、アーティストも「まっ、いいか...」みたくしてたかは定かではないが
そんなにウルサくなかったのも事実...でも、1990年頃からか裁判ざたになる様になってしまった...
余談だが、有名なところではEAST ENDの「だよね」
これはジョージ・ベンソンという人の楽曲を使って制作されたが、黙って使っていたため、いろいろと問題が起きた模様...ジョージベンソンがライブで来ている時に、「だよね」を聞いて「俺の曲じゃん...」って。(未確認情報だが...)
僕はその「サンプリング」という手法がすごくすきで、当然「だよね」もすごく好きでした...
自分で曲を作り始めたのもその手法があったからである。
(でもね、簡単に作れたけど、かっこよく作れなかった...)
まっ、そんな理由(裁判とかいやでしょ...)により
最近はこのサンプリングという手法はHIP HOPではあまり使われなくなってしまった。
(カニエ・ウェストとかは未だにサンプリングしている所なんかは尊敬できるところ...)
っで、そんな手法を今一度「復活させようではないか!」と言ってるやつが、こいつ!
Dj Spooky:The Official Website of Dj Spooky aka That Subliminal Kid.
まっ、Dj Spookyの言ってることは、こちらの
「ヒップホップがクリエイティブコモンズと出会う時」で参照してください。
とにかく、黙って使うのは良くないけど「サンプリング」をする事自体が悪い訳ではない事と
「ルールの中でサンプリングしよう!」というボーダーラインが引かれる事で
HIP HOPやその他のジャンルも共存していけるのではないかと思ってみたわけです。
誰でもサンプリングはできる、でも「アイデアや感覚」がかっこよくないと
「何?この曲...だせぇじゃん」とか言われてしまうわけですよ... :shock:
posted by Madbavoo : 2006年03月01日 18:20
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コメント
ふむぅ〜。
こんな活動をしているんですね!
私は、著作権のことなど、
全然分かりませんが、1つ言えることは、
このサンプリングと言う技法(?)によって、
私は何枚CDを買ったかわかりません。
カッコイイなぁ〜って思う曲に出逢って、
『この曲の元ネタは○○の○○って曲なんだよ』って言われると、
元ネタに興味津々になっちゃうじゃないですか〜。
そして、CD屋さんに出陣!
さらに、元ネタを聴いてるうちに、
『この人(アーティスト)の他の曲ももっと聴いてみたい〜』
って思っちゃたりして...。
またCD買っちゃうんですねぇ〜。
ま、大体がこのパターンで、
たまに、元ネタのアーティストと一緒に歌ってるアーティストが気になって、
そのアーティストのCDを買っちゃうことも...。
こんな具合に、とにかくCD買っちゃってます。
ルールを守れば、私的には賛成ですね。
だって、このサンプリングの技法があったから、
カッコイイ音楽に出逢えたんですから。
音楽は聴いて→感じることに意味があると思います。
だからこそ、みんなに聴かせるべきじゃないですか。
投稿者 Yu-na | 2006年03月03日 05:20
そうだね。
投稿者 madbavoo | 2006年03月08日 15:48
Yu-na さん...別に冷たくしたわけじゃないんですよ...
そのとおりなんだよ...
実際、サンプリングということを知らなければ、過去の曲やアーティストを追いかけなかったかなぁと。
しかしねぇ...わざわざメールで「あれは冷たいんじゃないですか...」って(--
ここに書けばいいじゃんか...んなろぅ :evil:
投稿者 madbavoo | 2006年03月10日 09:29
関係ないかもしれませんが、 :confused:
電気屋さんで売っている少し高い「音楽用」のCD-Rってたしかコピーする著作権料が価格に含まれていた気がする。 :o
同じように新品の音楽CDには、中古で売る権利料も価格に含まれていた気がする。だから、中古CDや中古ゲーム屋は営業が出来るっていう理屈だったような、、、
大学の経済学の知的所有権の授業のうる覚えです。 :lol:
たしか日本の知的所有権は、たぶんどこの国でもそうだと思いますけど、規定があいまいなのです。 :shock: 例えば、
あるDJの人がMIXを作って知人や友人に渡すのはOKだけど、不特定多数の人に配るのはNG。では、友人や知人にメール添付とかの手段でMIXを渡すのはOKだけど、ブログで知り合った人に渡すのはNGか、ブログで知り合った人は不特定多数の人なのかとか考えると??な気がする。
投稿者 じゃん | 2006年04月05日 17:59